SSブログ

郵政法案また改革? [政治]

 5年前の8月8日参議院で郵政民営化法案が否決され、当時の小泉純一郎首相が即日衆議院を解散しました。その後の経緯は皆さんもよく覚えているのではないでしょうか?いわゆる『郵政解散』で小泉首相は国民に『郵政民営化、賛成か反対か』を問いました。それに踊らされた国民にも責任はあります。

 国民は小泉総理を支持し自民党は歴史的大勝を果たし郵政民営化法案は可決され、日本郵政公社は事業ごとに4社に分割されました。それから4年が経ち民主党が政権を取り、いま郵政は逆の流れに戻されようとしています。

 郵政改革法案、衆議院を通過(毎日新聞)

 当時の郵政解散での会見







 小泉改革に関しては賛否両論が特に多いですが…個人的には郵貯と簡保を切り離そうとした事が特に評価に値するのではと思っています。予てから批判されてきたように郵便貯金に関しては地方への公共事業のばら撒きの温床でもあり、そこに目を付けたいわゆる郵政族と呼ばれる議員の存在があったのも事実です。全てが無駄とは言えないまでも無駄な建設も数多かったのも一方で間違いがなく、談合の温床となっていたのはかつての報道の通りのはずです。

 現在日本が1100兆以上の借金を抱えているのにギリシャのような財政危機が表面化しないのは郵貯銀行が郵便局時代から国債を引き受けている面もかなり大きいのは間違いないです。メガバンクや都市銀行も併せて国債や公債を銀行が買っているから借金の大部分は国内で循環しているのがギリシャと大きく違う部分です。原口総務相が郵貯銀行が国債を購入している事に関してTVで批判的なコメントをしていましたが、もし海外の債権に手を出して大きな損失を出すよりはまだましなのかなと思っています。民営化されたといっても従事しているのは元公務員、彼らに投資で儲けを出せる訳がないのですから…


郵便貯金はかつては主に地方の公共事業・今は主に国債購入で国の経済を支えてきているのですが、今回の郵政改革法案はあからさまにかつての既得権益の復活と参院選の票集めを目的にしています。

郵政改革法案、与党が採決強行 自民・小泉 進次郎衆院議員「民主党は終わった」
郵政改革法案、衆議院本会議で可決 野党側、審議が不十分として反発(FNNニュース)

 郵政改革法案の中身についてはまた明日触れますが、審議時間はたったの6時間…前回の民営化法案の時には110時間以上も審議を行った事を考えると明らかに審議不足なのは明らか。少なくとも5年前に国民に選挙で審を仰いだ法案なのに…あの時の国民の一票を侮辱しているとさえ感じてしまう。それに民営化の結果を検証するにはまだ早すぎる、見直すにも根本的にポイントがずれている。
マスコミが取り上げたようにこの法案は国民のためではなく郵便局長サイドひいては郵政票を取り込むためのもので国民不在の政治運営が民主党政権でも公然と行われている…今国会の報道を見る限り自民党時代と同じ、それ以上の専横ぶりが目立ってしまう。民主党政権に期待していたのは間違いなくこんな政治じゃなかったはず…政府や民主党はこの国をどこに向かわせようとしているのだろう。
nice!(6)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 6

コメント 1

caco

確かに 踊ってしまったかもしれませんが あれで私は『こういう事 アリなんだよ』って民主党に知らしめてしまったのだろうと。

自民党も『刺客』として同じ党員同志を競わせたのに 何か反対した元自民党の党員を戻したり 今回の6時間審議には負けるけれど、おかしな事をしましたよね。

今のお年寄りには無理だとしても 今50代の方とかが20年30年経てば ITを使って 郵便局が村に無くても やっていけそうな気がするのですが・・・。

JRになった国鉄程ではないにしても 借金が増えて そのツケは国民の税金で払いきれなくなって・・・。

党でなく 国の為に動く人はいないのでしょうか?先に議員の数減らして欲しいです。
by caco (2010-06-02 05:48) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

小泉進次郎の実力鳩山政権の終焉… ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。